第22回 Journal Club

2017/2/21 第22回 担当:三輪幸裕 (光生物学研究室)

Cell Metab. 2017 Jan 10;25(1):73-85. doi: 10.1016/j.cmet.2016.09.009. Epub 2016 Oct 20.
Reciprocal Regulation between the Circadian Clock and Hypoxia Signaling at the Genome Level in Mammals.

一言解説
私たちヒトを含む多くの生物は約24時間で周期する体内時計により支配されている。この体内時計は個体レベルでは脳内の視交叉上核が時計中枢としてその制御を行なっている。また、抹消組織においては細胞レベルでの自律的なサーカデジアンリズム機構も存在する。現在、サーカディアンリズムは生物の生理的な機能を調整するclock functionのみでなく、高血圧や糖尿病などとの関連が知られるようになっており、そのnon-clock functionにも注目が集まっている。
本稿はサーカディアンリズムのmaster geneであるBMAL1が低酸素応答を制御するHIF-1αと協調し生理的な機構を制御するのみでなく、様々な疾患の病態形成にも関与することを報告している。

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