Ophthalmological Optics

Chronobiology Team

時間生物学グループ

時間生物学研究室は2014年4月に設立された一番あたらしい研究室で、眼科に時間生物学部門がある施設は日本で最初であり世界的にも先駆的な研究室です。紹介をかねて時間生物学と関連キーワードの解説をさせていただく。

メンバー
サブチーフ : 綾木 雅彦
メンバー: 吉村道孝、北沢桃子

時間生物学

生物は体内に時計を持っている。睡眠・覚醒などの様々な生命現象に見られる約一日周期のリズムは概日(がいじつ)リズムと呼ばれ、そのリズムを生み出す発振機構は概日時計と呼ばれる。概日時計は自律的に発振するだけでなく、外界の環境変化に同調するという特徴を持つ。本研究室では概日時計の基礎・臨床研究だけではなく、さまざまな生物のリズムの分子機構にも迫りたい。

ブルーライトの人体への影響

概日時計へのもっとも強い時刻調節因子は光、特にブルーライトである。眼には視力(形態覚)という重要な機能とともに、光をメラノプシン発現網膜神経節細胞が受容して体内時計を補正する機能がある。近年はブルーライト社会といえる程にブルーLEDやスマホが普及し、サーカディアンリズム障害以外にドライアイや眼精疲労をおこしやすい光環境になってきた。ブルーライトについては坪田教授が世話人代表をつとめるブルーライト研究会のホームページにも詳しく載っており(http://blue-light.biz/)、今や「光害」とも呼ばれる環境問題とともに、白内障をはじめとした光入力や視覚情報入力が減少する眼疾患、うつ病などの睡眠障害をきたす精神神経疾患をサーカディアンリズムと関連つけて検証していくことも重要である。時間生物学研究室では基礎と臨床の両方から全身と眼の健康を守るべく研究を進めていく。

PCスマホ睡眠外来(仮称)

時間生物学研究室の臨床フィールドとして、東京都心に新しい外来を開設する予定である。現代人が直面する、PC,スマホによる眼精疲労、ドライアイ、老眼、体内時計の乱れ、睡眠障害、不定愁訴を総合的に診断、治療する。PC,スマホを常時使う方でお悩みの方はぜひ受診していただきたい。実際の検査としては眼科総合検査、眼精疲労検査、ドライアイ検査、睡眠評価、サーカディアンリズム問診を行い、治療は患者様に応じて眼科治療、ドライアイ治療、体内時計の乱れによる不眠治療を行う。

(綾木)
Yoshimi Niwano, Taro Kanno, Atsuo Iwasawa, Masahiko Ayaki, Kazuo Tsubota. Blue light injures corneal epithelial cells in the mitotic phase in vitro. Br J Ophthalmol. 2014 Jul;98(7):990-2. 2014 Apr 7. doi: 10.1136/bjophthalmol-2014-305205. [Epub ahead of print]
Palsamy P, Bidasee KR, Ayaki M, Augusteyn RC, Chan JY, Shinohara T.Methylglyoxal induces endoplasmic reticulum stress and DNA demethylation in the Keap1 promoter of human lens epithelial cells and age-related cataracts. Free Radic Biol Med. 2014 Apr 15. pii: S0891-5849(14)00170-1. doi: 10.1016/j.freeradbiomed.2014.04.010. [Epub ahead of print]
Masahiko Ayaki, Kazuno Negishi, Kazuo Tsubota. Rejuvenation effects of cataract surgery with UV blocking intra-ocular lens on circadian rhythm and gait speed. Rejuvenation Res. 2014 Apr 4. [Epub ahead of print] PMID: 24701992 [PubMed - as supplied by publisher]
Ayaki M, Muramatsu M, Negishi K, Tsubota K. Improvements in sleep quality and gait speed after cataract surgery. Rejuvenation Res. 2013 Feb; 16(1):35-42.
Ayaki M, Negishi K, Tsubota K. Increased gait speed after cataract surgery confers longer expected survival.Asia Pacific Journal of Ophthalmology accepted for publication
綾木雅彦、坪田一男 ブルーライトは健康によくないか 電設技術 No 723. 2013年2月号59:138-140、2013.
綾木雅彦、坪田一男. 最近話題になっているブルーライト問題とアンチエイジング(網膜障害とサーカディアンリズムへの影響) Geriatric Medicine 2013年51巻7月号719-722.
綾木雅彦、坪田一男 がん、肥満、高血圧などのリスクを高めるブルーライトが引き起こすサーカディアンリズム障害  ナーシングビジネス 2013年7巻9月号通巻92号52-53.
綾木雅彦: ブルーライトとサーカディアンリズム. 眼科, 55(7):795-801, 2013
綾木雅彦、坪田一男 先端的眼科治療 ブルーライト対策:時計としての眼の治療 メディカルサイエンスダイジェスト 40巻3号 Page128-131(2014.03)2014年 
綾木雅彦 ブルーライト IOL&RS 27巻4号 Page458-462(2013.12) 2013年
綾木雅彦、坪田一男 抗加齢医学の最近の進歩と眼科疾患 今月の話題 臨床眼科 2012年66(7)953-956

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